オンラインによるCPAP診療 睡眠時無呼吸症候群(SAS)
根治治療戦略

当院では大学病院と連携し睡眠時無呼吸症のエキスパートによる診療を行っています。重症の睡眠時無呼吸は予後を悪化させることが知られており、CPAP治療はエビデンスのある第一選択治療です。ただし、睡眠時無呼吸症の治療はCPAPがゴールではありません。CPAPにより、良い睡眠と健康を取り戻し、その次のステップへ向かいましょう。個別化治療として原因に対する根本治療を行い、CPAPなしで良い睡眠をとることが最終ゴールです。当院では必要な場合CPAPを導入し、同時に原因に対する治療を開始し、最終ゴールを目指すお手伝いを致します。また、CPAP治療はオンライン診療も行い、患者様の通院負担の軽減を目指します。

当院での治療をご希望の場合は下記をご参照頂き、ご予約をお願いいたします。お電話でのご予約も可能ですのでお気軽にお問い合わせ下さい。(Tel:03-3504-0659)

初めて御来院の方の受診方法について

  • いびき、無呼吸について初めて医療機関を受診される方は睡眠(初診)からご予約をお願いいたします。
  • すでに他院で睡眠時無呼吸症の診断や治療を受けられ、根治治療をご相談希望の方は睡眠(根治治療相談)からご予約をお願い致します。※オンラインでの相談も行っておりますが、オンライン初診の場合、当院では自費診療のため5,000円頂戴しております。(来院診療の場合は保険診療となります。)
  • 他院にてCPAP治療中で、当院への転院をご希望の方は、睡眠(CPAP転院)からご予約をお願いいたします。初診時は来院診察となり、2回目以降オンライン診療(保険診療)となります。
    ※根治治療の相談もご希望の場合は睡眠(根治治療相談)から来院診療でご予約をお願いいたします。

睡眠時無呼吸の根治を目指す当院の治療戦略

当院では、一人一人の状態に合わせた、睡眠時無呼吸の根治を目指す治療をおこないます。睡眠時無呼吸症には様々な原因がありますが、下記に原因ごとの対応について記載します。

無呼吸の原因

体重増加(20歳以降の体重増加)

約半数の患者様では体重増加が原因の一つとなります。まずは減量が重要な治療となりますが、簡単には進まないことも事実です。そこで、当院では減量を、内科的、外科的治療両面から対応させて頂きます。

内科治療:マンジャロ(持続性GIP/GLP-1受容体作動薬)

当院では持続性GIP/GLP-1受容体作動薬であるマンジャロ(一般名:チルセパチド)を取り扱っております。
マンジャロは既存のGLP-1受容体作動薬(リベルサス、オゼンピック、ビクトーザ、サクセンダ等)と比較し、強力なHbA1c改善作用、体重減少作用を有します。
満腹中枢に作用して食欲を抑制する作用と、胃の運動を抑制する作用があり、自然と食事量をセーブすることができます。
マンジャロは本邦では2型糖尿病の治療薬として承認されている薬のため、体重減少を目的とした使用の場合は自費診療となります。(諸外国では肥満症の治療薬として承認されている国もあります。)
当院では、他施設と比較し安価な料金設定とさせていただいております。
詳しくはこちらをご参照下さい。

外科治療:肥満外科手術

内科治療で十分な効果が得られない場合は外科治療となります。外科治療は慈恵医大の減量外科と連携致します。詳しくはこちらをご参照下さい。

顔の骨格(顎顔面形態)の問題

日本人の約30%が顔の骨格的に不利な要因を持っています。具体的には下顎後退、あるいは小下顎、flat faceなど気道に影響する骨格です。これに対しても、保存治療と外科治療があります。

保存治療:口腔内装置

下顎後退、あるいは小下顎などが軽度の場合、口腔内装置により効果を得ることができます。ただし、多くの場合、体重増加と骨格要因が同時に存在することが多く、減量が奏功した場合、CPAPから口腔内装置への移行が可能となります。当院ではデジタルスキャナーを用いた最新の口腔内装置の作成を行っております。

外科治療

顎顔面形態異常が高度の場合、根本治療として、顎矯正術を慈恵医大形成外科と連携致します。詳しくはこちらをご参照下さい。

その他

どうしてもCPAPの使用が困難な場合は、代替治療をご紹介させて頂きます。

外科治療

鼻閉や、扁桃肥大など気道形態に問題がある場合は、耳鼻科的手術を検討致します。あるいは、最新の治療である、舌下神経刺激装置植え込み術も適応があれば慈恵医大耳鼻咽喉科と連携致します。詳しくはこちらをご参照下さい。

民間療法

欧米では、体位療法は有効な治療の一つとされております。本邦では民間療法に分類されますが、重症ではなく、肥満や上気道の異常がない場合は、体位療法も選択肢の一つとなります。当院では専用のボディーピローなどをご紹介させて頂きます。

仮に重症でCPAP治療を開始しても、一人一人の原因に対する治療を行い、次のステップへ進みましょう。

いびきに対するレーザー治療について

いびき、睡眠時無呼吸症に対するレーザー治療については、当院では安全性、有効性の点から推奨しておりません。